悩みタイトル

皮膚症状が出る
帯状疱疹特有の皮膚の赤みが現れ、施術をしないと夜も眠れない程の疼痛が続くことがあります。

神経症状がある
皮膚にピリピリとした針で刺されてる様な症状が数日から一週間程続きます。

夜間痛がある
さらにひどくなると夜に痛みが出て眠れないことがあります。これはしっかりと施術を続けないと変わりません。

片側に特有の症状がある
帯状疱疹は先ほど述べた三つの症状が両側に出る事は殆どありません。尚且つ首から胸背部に出る事が80%以上占めています。

発症年齢
60歳代を中心に、50〜70歳代に多くみられる病気です。過労やストレスが引き金となり若い人に発症することも珍しくありません。通常は生涯に1度しか発症せず、免疫が低下している患者さんを除くと再発することはまれです。

帯状疱疹後に対する当院の考え

帯状疱疹は水痘・帯状疱疹ウイルスが原因で引き起こされる疾患です。

多くの方が子供の頃に水疱瘡に感染し、その後一時的に症状が収束することが一般的です。しかし、ウイルスは完全に体内から消えず、免疫や抵抗力が高い状態によって抑制されているに過ぎません。

中高年に差し掛かると、加齢、ストレス、疲労、感染症、生活習慣病などが原因で免疫力が低下し、ウイルスが再活性化することがあります。実際、帯状疱疹の発症者の約75%は40歳以上の世代に分布しています。
中高年の多くの方は、自身が水疱瘡ウイルスを保有していることを意識していないかもしれません。しかし、急に帯状疱疹が発症した場合、正しい知識と対処法を持っていることはとても重要です。

帯状疱疹後を放っておくとどうなるのか

帯状疱疹を放置すると、全身的な症状として「39度以上の発熱」や「頭痛」などが表れることがあります。更に、適切な対処が遅れると、発疹が治癒した後に神経痛【帯状疱疹後神経痛】が残るリスクが高まります。

この神経痛が感覚器の神経に影響を及ぼすと、視力低下や難聴などが生じ、最悪の場合、失明の危険性も考えられます。また、下肢に帯状疱疹が現れた場合、歩行が難しくなることもあり、その後の予後が厳しい病状と言えます。

帯状疱疹は放置せず、早めに適切な施術を受けることを当院はお勧めします。

帯状疱疹後の軽減方法

帯状疱疹の軽減方法として、一般的には薬物療法が広く受け入れられています。しかし、世界保健機関(WHO)の研究報告によれば、帯状疱疹後神経痛の治療において、鍼治療が効果的であるとの報告もあります。治験の結果、薬物療法では平均10.5〜10.4日かかるのに対し、鍼治療では平均1.48日〜5.76日で痛みが軽減されたと報告されています。

当院では、鍼治療を主要なアプローチとしており、免疫力の低下した身体に対して鍼を用いて自然治癒力を高め、皮膚症状や神経節の炎症を抑制することを目指して施術を行っています。

帯状疱疹後の軽減に効果的な当院の施術メニューは?

帯状疱疹を発症した場合、早い段階で鍼による施術を行うことで、早い軽減効果を促すことが可能です。また、帯状疱疹後神経痛に関しても、発症初期で発疹が出ている段階から積極的に鍼を用いた施術を行っています。

鍼は経絡の気と血を疏通することにより痛みをコントロールする効果があり、また免疫機能を高めてウイルスの活動を抑制することで痛みを軽減します。当院を受診される患者様の多くが鍼の施術を通じて免疫力を向上させ、さらには生活習慣を見直すサポートを受けられています。

鍼の施術を受けることに不安を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、帯状疱疹の症状に悩む際にはぜひ鍼施術をご検討なさってください。

その施術を受けるとどう楽になるのか

一般的に、症状の軽減まで薬物療法では平均で10日かかると言われていますが、鍼治療を受ける場合は平均で5日に短縮できるとされています。鍼治療は交感神経の活動を抑制し、副交感神経の活動を促進する効果があり、痛み以外の不眠症や精神不安定などの関連症状も同時に軽減できます。

中医学では、帯状疱疹を「蛇丹」または「纏腰火丹(てんようかたん)」と呼び、風、湿、熱、邪気などが原因で、皮膚に停滞し、疱疹や痛みを引き起こすと考えられています。鍼の刺激はこの痛みを伝える神経を抑制的に作用し神経の感度を低下させるため、痛みを軽減することができるのです。

軽減するために必要な施術頻度は?

皮膚症状や神経症状が強い場合には、毎日の通院をお勧めします。抵抗力が低下していると体が症状から回復しにくくなるため、できるだけ早い段階での施術が大切です。

通常、7日から10日程度で痛みが軽減し、痛み止めの使用を減らして生活できるようになります。その後は週に2回ほど通院し、多くの方が1カ月ほどで症状が落ち着きます。

しかし、最も肝心なのは自身の免疫力を高めることです。バランスの取れた生活、健康な食事、十分な睡眠、そして適度な運動を心がけることが大切です。